子供二人高校は野球のみを追い求めて私学に進学しました。そこで頑張りレギュラーで高校3年間を終える事が出来ました。
確かに高校での努力や頑張りが必要なのは勿論だと思いますが、そもそも、自主練を頑張り続ける事が出来る精神力や、思い通りにいかない時の考え方・・・そういった野球に必要な「心」は、小学、中学で特に養われると野球の人生に関わり、そして今振り返ってみて、私はそう思います。
我が子二人とも、小学1年生でスポーツ少年団に入団しました。
自分自身がスポーツをするのが好きで、スポーツから学べる事は本当に素晴らしいと思っています。
スポーツを通して、楽しさは勿論ですが、悔しさや力の無さなど自分を見つめる機会を得られる事、そして何より一番大きい学びは「理不尽さ」を学べる事だと私は思っています。
親が我が子に「理不尽さ」を教えてあげる事は凄く困難です。なぜって、我が子に苦しんで欲しいと思う親は居ないですし、悲しくなりますもの~~。必要な事だと分かっていても・・・。
でも、やはり人生は本当に「理不尽」さを感じるような出来事が多々出てくると私は思っています。その時に、乗り越えられるのか・・・マイナス思考にとらわれて、自己嫌悪に陥るのか・・・。実はとても大きいと思います。大きいのに、なかなか教えてあげられないのが「理不尽さ」だと思います。
スポーツは、困難に立ち向かう中で心が養われます。そして思い描く選手になる為に頑張ります。そうやっていくつもの壁と向き合い強くなります。一人で乗り越えられなくても、家族で立ち向かえます。スポーツ以外でも学ぶ事は可能ですが、私はスポーツが好きなので、この学び方がとても大好きです。
小学生の息子に尋ねた事があります。スポーツの「楽しい」ってなんだろうと・・・。
・ただ野球をしてるだけで楽しい?
・楽しいというのは、試合に出ても出なくても? などです。
答え次第ですべき事が変わります。
我が子の答えは「野球は楽しい。でも試合に出れないのは楽しくない。」でした。
じゃぁ、試合に出る為にはどうするべき?個人戦ならともかく、野球はチーム戦。チームが勝つために、上手な子と下手な子・・・あなたが監督だとしたらどっちを選ぶ??
じゃぁ、もしも、野球の上手さがそんなに差がなくて、でもどちらかを選ばなくてはいけない時があるとして、あなたが(子供)監督だとして、次に見る点は何??
と楽しく質問していきます。小学生に難しく伝わらなければ、分かるようにかみ砕きながら。
すると、どんどん2択が進んで行きます。
技術面に大きく差がない2人の選手から1人を選ぶ為に
・少し辛くなったらすぐ弱音を吐く子と少しくらい辛くても頑張ろうとする子
・ここぞで打てずにチームが負けた。仕方ないと笑ってる子と悔しがってる子(時と場合にもよるが)
・隠れて努力を惜しまない子と見える所でしか頑張らない子
などなど。
思いつく2択を子供自身にも考えさせ、一緒に楽しく「もし監督になったら」からクイズ形式でよく話したことを覚えています。
そして、もう一つ子供に伝えていた事があります。
それは、どうしても隠せない物がある事です。
「本当の努力」です。
本当の努力は、隠しても隠せないと面白ろ可笑しく伝えていました。
隠れてランニングしても、体力がつきます。バレます。
隠れて素振りをしても、力が付き、ブレなくなる、スイングスピードが上がる・・・バレます。
隠れてキャッチボールをすると、コントロールがつき、飛距離も伸び安定感もつき・・・結果バレます。
隠れて筋トレします。筋肉は嘘をつきません。目に見えて分かります。結果バレます(笑)
などなど。真剣に話すと言うより、伝えたい事を面白可笑しく笑わせながら話していました。
そうやって、なりたい選手像へ、どうやったらそこに近づけるのか、一緒になって考え、本当にしなくてはいけない事を一緒に考える。
そうやって、息子達の小学時代を親子で楽しみました。
きっとその時間は、その後の野球人生に大きく力になったと思っています。
少しでもお役に立つ事が出来れば幸いです(#^.^#)